総合診療に興味を持たれた学生、研修医、医師の方へ

この度は、九州大学病院総合診療科のこのページにアクセスして頂き、ありがとうございます。

『まずは全体像を把握する経験を積んで、総合診療専門医を取得したい』

『将来は地元での開業を考えており、総合的に勉強したい』

『いままで専門科で臨床したけど、今後は総合診療での経験も踏みたい』

『しばらく子育てや介護、病気で仕事を休んでいたけど、内科医として復帰したい』

このような方がいましたら、私たちと共に、九州大学病院総合診療科で有意義な時間を過ごしませんか？

九州大学病院総合診療科は、時代の流れとともに、医療が専門化、細分化される中で、総合的に診療できる医師が要求されるようになり、総合診療科設立としては全国的にも早い時期であった1987年に設立された、30年以上の歴史がある医局です。

『総合診療科って、どんな診療科？』

病院を初めて受診するときに、『私は〇〇〇病です』などと病名が付いて受診する方は、いません。色々な症状を訴えて病院を受診しますが、日常よくある疾患から、稀な疾患まで様々です。その中でも、原因不明の発熱、全身倦怠感、浮腫、疼痛、また多臓器にまたがる疾患など、診断がついていない、または診断に難渋するケースに対して、心理面、社会的側面もあわせて、私たち総合診療科が診療を行っています。 日本では高齢化社会を迎え、個々人の問題は一つの臓器ではなくなり、若い方でも様々な症状を抱える方は多く、総合診療科の果たす役割は、ますます重要になると思われます。

『九州大学病院の総合診療科について』

九州大学病院総合診療科では、患者の全体像を把握し、全人的な医療を提供できる総合診療医の育成を目的としています。また、大学病院である特徴を生かして、研究的思考力をもった、臨床に強い総合診療医の育成を目指しています。

臨床では、外来診療および入院診療を通じて、臨床推論を行い、当科で治療可能な疾患については、適切に治療を行います。抄読会で新たな知見に触れたり、様々な勉強会や学会参加も積極的に行っています。大学病院ならではの専門的疾患に触れることも良い経験になります。当科ではHIV診療を含めた感染症診療や生活習慣病診療を通じて、総合診療医としての基礎を築くことが可能です。 専門医コースに沿って研修する方も、そうでない方も、大学病院での研修とあわせて関連医療機関で研修を行い、総合診療医として様々な医療現場を経験して、視野を広げることができます。Common Disease、内科系急性期医療全般、高齢者医療などの地域医療も経験できます。 【臨床協力施設はこちら】 また、研究的思考を大切にすべく、積極的に臨床研究にも取り組んでいます。当科で行っている臨床や疫学調査をもとに、様々な研究が行われてきました。国内外を問わず、様々な学会発表や論文発表を行っております。 【当科の研究についてはこちら】 臨床、研究共に、また大学病院、関連医療機関のいずれにおいても、症例報告、臨床研究の学会発表、論文作成を積極的に行っています。 【原著と症例報告はこちら】 臨床でも研究においても、様々な感染症、動脈硬化などのサブスペシャル領域に興味を持ち、自己研鑽を積む医師も多く集まっています。 専門医コースに沿って研修する方も、その後の医師人生のために研修を積まれたい方も、総合診療に興味があり、やる気のある医師であれば年齢を問わず、歓迎します。医局員の出身大学の垣根がないため、お互いに話しやすい環境があります。

当科では随時、医局説明会、後期専門研修説明会、入局者募集を行っています。まずは気軽な気持ちで見学に来てください。そして九州大学病院総合診療科の門を是非叩いてください。