円清会会長挨拶
第四代円清会会長
平田内科・胃腸科クリニック 平田 美樹 先生
同門会会長就任ごあいさつ この度、副会長からの流れで、岸原康浩先生の後任の4代目会長をお引き受けすることになりました。平成元年、柏木征三郎教授の総合診療部が実質的に発足した年に、5番目の医局員として入局させて頂いてから、早22年が経ちました。4年前に幹事をさせて頂くまで、福岡市中央区の一角で開業医生活に没頭する余り、医局とは疎遠となっていましたが、この度、急に同門会長という大役をお引き受けすることになり、かなり重荷と感じています。しかし、私が新米開業医から、多くの老若男女の患者さんに来院して頂ける中堅開業医になれたのは、総合診療部で得た知識、技術、研究もさることながら、目の前の患者さんの訴えに耳を傾け、直に体や心の声を聞いて、患者さんとともに病態を解明、治療するという総合診療医の基礎を教えて頂いたおかげだと思っています。今年は人生4度目の年女でもあり、4代目の会長として、微力ではありますが総合診療科のますますの発展のためにお役に立てれば幸いです。
さて、最近の総合診療科の躍進ぶりは、同門会総会や学会等でご存じのこととは思いますが、昨年の日本総合診療医学会学術集会、日本感染症学会西日本地方会学術集会の主幹、今年の2月に旗揚げされた日本病院総合診療医学会学術総会の主幹は記憶に新しいところです。これまでの歴代会長が謳ってこられたように、今の超高齢化社会で、全人的治療が行えるバランス感覚のある総合診療医の必要性は更に高まってきています。地域医療のゲートキーパーであるかかりつけ内科医、救急医療にも対応される中枢基幹病院の勤務内科医、そして大学病院のリサーチマインドを持った研修医、いずれにも共通する重要な資質だと思います。現在の総合診療科は、林純教授、古庄憲浩准教授、澤山泰典准教授以下、医局員の素晴らしいチームワークで、研究、臨床、教育の面で業績を上げておられますが、女性医師の入局者も増えてきており、女性医師の今後ますますの活躍にも期待しています。
学外会員の一人としては、なかなか密に総合診療科に接することはかないませんが、充実したホームページで研究活動、学会発表等医局員の活躍を知ることができます。今年は日本内科学会地方会の主幹も予定されているようです。同門会総会の成功と併せて今後ますます、総合診療科が発展されることを期待しています。