九州大学 総合診療科で行っている疫学研究について

九州大学 総合診療科では、1978年から沖縄県石垣市(八重山諸島)の住民におけるB型肝炎ウイルスに関する疫学研究を開始し、2004年からは沖縄県石垣市に加えて福岡県粕屋町・星野村、長崎県壱岐市を加えた九州の4地域の住民、約18,000人を対象に心筋梗塞や脳卒中、がんに関する疫学研究(Kyushu and Okinawa Population Study)を行っています。また、2017年からは福岡市東区の住民を対象とした疫学研究、九州大学福岡コホート研究を九州大学 老年医学分野から引継いで調査を継続しています。

疫学研究はある特定の地域における一般住民の方を対象として病気の発生状況など健康に関する事象の頻度や分布を調査する医学研究の一つです。参加者の方々に特別なことをしていただく必要はなく、通常の生活をしていただき、数年毎の健康調査(病気をしていないかなどの聞き取り調査がメイン)にご協力をお願いしています。

疫学研究からは病気になりやすい・なりにくい、食事などの生活習慣や体質、地域性などが明らかになります。例えば高血圧が心筋梗塞や脳卒中の原因となることは広く知られていますが、これも疫学研究の結果から得られたものです。
私たち九州大学 総合診療科は病気の早期発見・早期治療はもちろんのこと、病気にならないようにする『予防医学』の観点から疫学研究を行っています。

Kyushu and Okinawa Population Study

Kyushu and Okinawa Population Studyから
得られたこれまでの結果

九州大学福岡コホート研究から得られたこれまでの結果

多施設共同研究への協力

Kyushu and Okinawa Population Study(KOPS)と福岡コホートで合わせて約30000名の方にご協力いただいていますが、日本国内の地域差の影響がない、より精度の高い疫学研究を目指し、J-MICC Study(日本多施設共同コホート研究)に協力しています。

J-MICC Studyは日本国内の疫学研究実施施設が協力し、合計10万人の日本人を対象として20年間の健康追跡調査を行う多施設共同研究で、文部科学省からの支援を受けて行われています。
J-MICC Studyへのデータ提供は個人が特定できないように匿名化や個人情報の一部を削除した形で個人情報保護を行っています。 J-MICC Studyについては下記ホームページをご参照ください。

参加者の皆様へ今後お願いしたい内容

これまで上記のような多くの研究成果が得られていますが、今後は様々な病気と生活習慣などとの因果関係を明らかにするために、健康調査を継続して行っていく必要があります。健康調査として定期的(1〜数年毎)に特定健診会場で直接、あるいは手紙や電話による健康聞き取り調査を行っていく予定です。調査によって得られた個人情報は九州大学病院内で匿名化し、漏洩などないように厳重に保管いたします。お手数をおかけ致しますが、是非ご協力をお願い致します。
お問い合わせ先
九州大学病院 総合診療科
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1 総合研究棟3階
電話:092-642-5909 FAX:092-642-5210
研究責任者:池崎 裕昭